特集 もっとうまくいく! 病診連携の「伝え方」―わかりやすく伝えるための診療情報提供書作成のコツ
第Ⅱ章 <診療科別>コンサルトのポイント
I.アレルギー・リウマチ科へコンサルト
4.Sjögren症候群(疑い)
住田 孝之
1
1筑波大学医学医療系内科(膠原病・リウマチ・アレルギー)
pp.655-656
発行日 2018年9月1日
Published Date 2018/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika122_655
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Sjögren症候群(Sjögren’s syndrome:SS)は,関節炎(関節痛,関節腫脹),ドライマウス,ドライアイを三大主徴とする膠原病の一疾患である.約30%の患者に全身の臓器病変(リンパ節腫脹,クリオグロブリン性紫斑病,肺病変,間質性腎炎,末梢神経障害,中枢神経障害など)が認められる1,2).発症年齢は40~60歳代で女性にきわめて多く(男女比1:17),膠原病のなかでは関節リウマチ(rheumatoid arthritis:RA)についで多い(約7万人)疾患である.厚生労働省の指定難病である.SS単独の一次性SSと,RAや全身性エリテマトーデスなど他の膠原病を合併した二次性SSに分類される.
© Nankodo Co., Ltd., 2018