特集 ルチーンの医療処置を見直す
ルチーンには疑いの目を向けて
キャロライン・フリント
1
,
戸田 律子
Caroline Flint
1
1英国助産婦協会
pp.298-302
発行日 1995年4月25日
Published Date 1995/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611901224
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すばらしい私たちのからだ
人間のからだは驚きと神秘に満ちています。いのちのために協調しながら機能しています。陣痛が到来する前に下痢で効率よく大腸下部の排便が済んでしまうのも,そういった自然の成りゆきなのです。人工的に排便を促すことは少なくとも不必要であり,最悪の場合には危険でもあります。
英国の助産婦は,絶えず綿密な吟味を重ねながらその仕事を遂行しています。助産婦監督官が存在し,助産婦のケアを受ける女性たちが的確な扱いを受けているかに目を光らせ,女性たちの安全を守るために厳格な業務調査を行なっています。また,英国の助産婦は地域に出て女性のケア全体を受け持つことができます。このため,何かミスがあればそれを指摘することに喜びを感じることもある医師の厳しい目もあるのです。
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