Japanese
English
投稿 症例
急性膵炎再発を契機とした脾動脈仮性動脈瘤の急激な増大に対して動脈塞栓術が奏効した1例
A case of successful transcatheter arterial embolization to rapidly growing splenic artery pseudoaneurysm caused by recurrent acute pancreatitis.
秋葉 絢子
1
,
阿部 善彦
1
,
船越 信介
1
,
塩見 英佑
1
,
中澤 敦
1
A. Akiba
1
,
A. Abe
1
,
A. Nakazawa
1
,
S. Funakoshi
1
,
E. Shiomi
1
1東京都済生会中央病院
pp.1237-1241
発行日 2018年12月1日
Published Date 2018/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika122_1237
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
は じ め に 仮性動脈瘤は動脈の層構造が保たれていないため破裂による死亡率は非常に高いとされており,発生部位としては脾動脈の頻度が最も高く,その成因としては本症例のように膵炎などの炎症によるもののほかに外傷,手術後,肝臓の経皮的穿刺後が知られている.近年,診断精度の上昇,血管内治療の進歩により未破裂動脈瘤に対する動脈塞栓術の症例報告も増えている.今回,急性膵炎により短期間に急激に増大した脾仮性動脈瘤に対して未破裂にて経カテーテル的動脈塞栓術(transcatheter arterial embolization:TAE)を施行した1例を経験したので若干の文献的考察を加えて報告する.
© Nankodo Co., Ltd., 2018