今月の臨床 産科大出血に慌てない!!
知っておくべき疾患別対処法
仮性動脈瘤
山下 隆博
1
1総合母子保健センター愛育病院産婦人科
pp.316-320
発行日 2016年4月10日
Published Date 2016/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409208637
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●仮性動脈瘤 : 周囲組織に囲まれた見かけ上の動脈瘤である.血管構造が保たれている真性動脈瘤と異なり容易に破綻する.動脈の不完全な損傷が原因と考えられている.
●産褥晩期出血 : 分娩24時間以後の異常出血を指し,胎盤遺残や軟産道損傷などが原因とされている.本稿では分娩2週間後などさらに時間が経過した後の異常出血を扱っている.
●子宮仮性動脈瘤 : 子宮のあらゆる手術操作後や分娩後に発生しうる仮性動脈瘤である.診断にはカラードプラや造影CT・MRI,血管造影が有用で,治療としては子宮動脈塞栓術の有用性が報告されている.
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