特集 じっくりじんわり神経診察―実臨床での胆力をつけるために
基本的な診察法
脳神経
塩尻 俊明
1
Toshiaki SHIOJIRI
1
1総合病院国保旭中央病院総合診療内科
キーワード:
視野検査
,
眼球運動
,
Weber試験
,
軟口蓋反射
Keyword:
視野検査
,
眼球運動
,
Weber試験
,
軟口蓋反射
pp.1101-1104
発行日 2018年12月1日
Published Date 2018/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika122_1101
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Summary
▪対座法による視野検査では,膝が付くか付かない程度の距離で向かい,赤いペンなどの指標物を用いて,耳側上方,下方,鼻側上方,下方の視野を検査する.
▪眼球運動は,患者から30cmほどの距離で目標物を動かして「H」の文字を描くように診察する.
▪顔面の感覚の診察は,触覚と温痛覚を分けて行う.
▪軽度の眼輪筋の筋力低下では,睫毛徴候を留意する.
▪Weber試験は,伝音性難聴では聴力低下側に響き,感音性難聴では,健側に響く.
▪咽頭の診察は,軟口蓋反射が患者への負担が少ない.
▪舌の偏倚は,舌下面の縫線の偏倚で判定する.
© Nankodo Co., Ltd., 2018