特集 じっくりじんわり神経診察―実臨床での胆力をつけるために
Overview
問診でわかる神経症候
福武 敏夫
1
Toshio FUKUTAKE
1
1亀田メディカルセンター脳神経内科
キーワード:
聞くと訊く
,
ドアノブ症候群
,
帰納と演繹
Keyword:
聞くと訊く
,
ドアノブ症候群
,
帰納と演繹
pp.1081-1087
発行日 2018年12月1日
Published Date 2018/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika122_1081
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Summary
▪神経診察の80~90%は問診にあり,基本的診察手技は身につける必要があるが,神経診察全体の10~20%ほどの役割しかない.
▪的確な病歴をとることは正しい診断や治療への近道である.
▪問診の前に,カルテや問診票から得られる情報を整理しておくことが重要である.
▪年齢・性,既往歴,家族歴,薬物歴,職業歴,家族構成などに留意する.
▪病歴聴取では,主訴を明らかにし,「聞き」ながら「訊いて」いき,内容を掘り下げる.
▪病歴のなかでは時間経過が最も重要である.
▪患者は大事なことをいわないことがある(ドアノブ症候群).
▪問診でわかる神経症候の代表的なものを参考に供す.
© Nankodo Co., Ltd., 2018