特集 高齢者医療ハンドブック―高齢者医療におけるダイバーシティへの対応
第Ⅳ章 フレイルとサルコペニア
3.フレイル・サルコペニアの予防と対策
山田 実
1
Minoru YAMADA
1
1筑波大学人間系
pp.697-701
発行日 2018年4月1日
Published Date 2018/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika121_697
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Summary
▪サルコペニアや身体的フレイルに対して介入を行う場合,現時点では運動(レジスタンス運動)と栄養(蛋白質摂取)が重要と考えられており,なかでも両者の併用療法によって筋力増強および骨格筋量増加効果が得られやすい.
▪レジスタンス運動を行う際には,低負荷でもよいので十分な回数を実施すること,継続すること,加齢によって影響を受けやすい抗重力筋を中心に強化することが重要となる.
▪また,日常的に蛋白質摂取量が不足している場合には,朝食時に蛋白質を強化するなどの工夫が必要である.
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