特集 “認知症+併存疾患” アプローチの最前線
各併存疾患の対策と管理
フレイル・サルコペニア
神﨑 恒一
1
1杏林大学 医学部高齢医学
キーワード:
CHS基準
,
簡易フレイルインデックス
,
新型コロナウイルス感染症
,
コグニティブフレイル
Keyword:
CHS基準
,
簡易フレイルインデックス
,
新型コロナウイルス感染症
,
コグニティブフレイル
pp.1337-1340
発行日 2022年6月1日
Published Date 2022/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika129_1337
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Summary
▪加齢に伴って心身の機能が低下するとフレイル(身体的要因,認知・精神的要因,社会的要因が関与),サルコペニア(身体機能,筋力,筋量で規定される),認知機能障害が起こる.
▪身体的フレイルは認知機能障害に影響し,認知機能障害は身体的フレイルやサルコペニアを招く.すなわち身体的フレイルと認知機能障害は双方向に影響する.
▪フレイルと軽度認知障害(MCI)の合併はコグニティブフレイルとよばれ,要介護や認知症発生のリスクとなるため早期発見,早期介入が重要である.
▪とくに,新型コロナウイルス感染症(COVID-19)蔓延が継続している現在,フレイルと認知症の発生リスクは高く,COVID-19を予防しながらフレイル対策を講じる必要がある.
© Nankodo Co., Ltd., 2022