特集 内科医が診る関節痛・腰痛―リウマチ学の原点に戻る
筋骨格疾患へのアプローチ
早期関節リウマチ:brief overview
大岩 寛
1
Hiroshi OIWA
1
1広島市民病院リウマチ・膠原病科
キーワード:
早期関節リウマチ
,
window of opportunity
,
EULARのリコメンデーション
Keyword:
早期関節リウマチ
,
window of opportunity
,
EULARのリコメンデーション
pp.429-435
発行日 2018年3月1日
Published Date 2018/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika121_429
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Summary
▪関節リウマチ(RA)の骨破壊が発症後2年以内に進行することが報告されて以降,window of opportunity(治療効果が高いと考えられている発症早期の限られた期間)を意識した治療管理が提唱されてきた.
▪米国リウマチ学会(ACR)は2008年の推奨で病歴6ヵ月未満のRAを早期RAと定義し,生物学的製剤を含む積極的な管理を提案した.
▪2010年にはRAの分類基準が改定され,治療開始の基準が治療者の間で共有された.RAを目標達成に向けて治療するという指針,treat to target(T2T)が提唱され,以降国際的な基本方針になった.
© Nankodo Co., Ltd., 2018