特集 脊椎内視鏡下手術の適応と限界
Overview
吉田 宗人
1
1和歌山県立医科大学
キーワード:
機器のデザイン
,
術後合併症
,
脊椎疾患
,
椎間板ヘルニア
,
椎弓切除術
,
内視鏡法
,
外科的減圧
,
治療成績
,
経皮的椎間板切除
,
内視鏡
,
椎弓形成術
,
実態調査
Keyword:
Endoscopy
,
Equipment Design
,
Intervertebral Disc Displacement
,
Laminectomy
,
Postoperative Complications
,
Spinal Diseases
,
Treatment Outcome
,
Diskectomy, Percutaneous
,
Endoscopes
,
Decompression, Surgical
,
Laminoplasty
pp.694-696
発行日 2017年7月19日
Published Date 2017/7/19
DOI https://doi.org/10.18885/J00282.2017317806
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脊椎内視鏡下手術の発展
脊椎内視鏡下手術は1990年代半ばから欧米で開 始されたが,現在,その主流を占めている脊椎後 方内視鏡下手術である内視鏡下椎間板切除術 (microendoscopic discectomy;MED)は,1997年 にFoleyとSmith1)により発表された。1998年にわが 国にMEDが導入されてから,脊椎内視鏡下手術が 本格的に始まったが,ほぼ時を同じくして,山縣 ら2)や出沢3)が独自の内視鏡下手術を開始していた。 MEDで使われた最初の内視鏡がdisposableで画 質も極端に悪く,合併症も比較的多かったためか, 開発されたアメリカでは下火となっているが,わ が国では独自の発展を遂げてきた。この発展を支 えたのが,2004年に発足した日本整形外科学会認 定脊椎内視鏡下手術・技術認定制度である4)。こ の委員会が主体となって,生ブタやソーボーンを 使った内視鏡技術講習会も毎年行われて,内視鏡 技術の習得に大きく寄与してきた。
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