特集 プライマリ・ケア医のための関節リウマチ診療のすべて
【適切に治療するために】
NSAIDとステロイドの使い方
牛窪 真理
1
,
松本 弘俊
1
,
秋谷 久美子
1
,
大島 久二
1
1国立病院機構東京医療センター膠原病内科
キーワード:
早期関節リウマチ
,
ステロイド
,
NSAID
,
EULAR(欧州リウマチ学会)
Keyword:
早期関節リウマチ
,
ステロイド
,
NSAID
,
EULAR(欧州リウマチ学会)
pp.770-772
発行日 2010年10月15日
Published Date 2010/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414102014
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Case
プレドニゾロン,NSAIDで治療開始し,メトトレキサートで安定治療できた1例
患者:56歳,女性.
既往歴:28歳の時,十二指腸潰瘍の治療歴あり.
現病歴:3週間前から手指・手首の関節腫脹と痛みが出現した.初診時,諸検査を行うとともにプレドニゾロン(PSL)5mg錠を1日1回,セレコキシブ200mg錠を1日2回,ランソプラゾール10mgを1日1回処方した.翌週,関節痛は8割程度改善した.初診時検査でCRP2.5mg/dl,抗CCP抗体陽性であり,メトトレキサート(MTX)8mg/週を追加で開始した.その4週後には疼痛・腫脹は消失し,PSLを2.5mgに減量,8週後にはPSLを中止するとともにセレコキシブとランソプラゾールを中止した.
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