特集 症例から読み解く—高齢者診療ステップアップ
薬物療法を再考する
プロトンポンプ阻害薬(PPI)の中止基準
今枝 博之
1
,
宮口 和也
1
,
都築 義和
1
1埼玉医科大学消化管内科
キーワード:
プロトンポンプ阻害薬
,
PPI
,
副作用
,
逆流性食道炎
,
消化性潰瘍
Keyword:
プロトンポンプ阻害薬
,
PPI
,
副作用
,
逆流性食道炎
,
消化性潰瘍
pp.1490-1494
発行日 2023年8月10日
Published Date 2023/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402229094
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Point
◎プロトンポンプ阻害薬(PPI)による副作用が明らかであったり,疑われたりすれば服用を中止する.
◎PPIの長期服用により懸念されるさまざまな副作用がある.
◎PPIの長期服用によりClostridioides difficile感染症と細菌性腸管感染症との関連性が報告されている.
◎PPIの長期服用により胃ポリープの増加・増大がみられ,出血をきたすことがある.
◎PPIを漫然と処方せず,定期的に減量や中止を検討する.
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