特集 この薬,一生続けるんですか?
消化器系薬剤
プロトンポンプ阻害薬
七條 智聖
1
,
平田 喜裕
2
1大阪国際がんセンター・消化管内科
2東京大学医科学研究所・先端ゲノム医学分野
キーワード:
逆流性食道炎
,
胃がん
,
胃潰瘍
,
十二指腸潰瘍
Keyword:
逆流性食道炎
,
胃がん
,
胃潰瘍
,
十二指腸潰瘍
pp.421-424
発行日 2019年3月1日
Published Date 2019/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika123_421
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Summary
▪プロトンポンプ阻害薬(PPI)はその有効性から,消化性潰瘍,逆流性食道炎,低用量アスピリンなどの非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)投与時における胃潰瘍または十二指腸潰瘍の再発抑制などに広く使用されている.
▪PPIの長期投与は,胃がん,認知症,肺炎,骨折などとの関連が報告されている.
▪リスクのない症例でのHelicobacter pylori除菌成功後の消化性潰瘍再発予防,H. pylori除菌成功後の慢性胃炎,逆流性食道炎のうち粘膜障害が軽度のびらん性逆流性食道炎,非びらん性逆流性食道炎では漫然としたPPI投与の中止を考慮できる.
© Nankodo Co., Ltd., 2019