今月の主題 消化器薬の使い方
消化性潰瘍
プロトンポンプおよびその阻害薬
岡部 進
1
1京都薬科大学・応用薬理学
pp.568-569
発行日 1986年4月10日
Published Date 1986/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402220289
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胃粘膜壁細胞より塩酸(H+)が分泌されるが,その詳細な機序については不明であった.とくに,pH7.0の壁細胞内からpH1.0に近い胃腔内に,約100万倍の濃度勾配に逆らっての分泌には当然,能動輸送系の関与が示唆されていた.この酸分泌の最終段階の機序の一端が,近年の研究により解明されてきたので概説する.
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