連載 プライマリーケア医のがんの診かた ~かかりつけ患者さんのがんと共にたたかうために~
第2回 いま,日本のがん検診はどうなっているのか~現状とその課題について その ①~
公平 誠
1
1公平病院腫瘍内科
pp.1431-1437
発行日 2018年6月1日
Published Date 2018/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika121_1431
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地域の病院やクリニックに勤務している内科の先生はがん検診に従事することも少なくないと思います.がん検診というと,とかく「早期発見,早期治療」というスローガンが掲げられ,本邦のがん検診の受診率が低いことが問題にされていることはよく耳にするところです.本邦のがん検診は世界に先駆けて1960年代に始まった輝かしい歴史がありますが,エビデンスに基づいたがん検診のあり方が問われるようになってきたことで,がん検診に従事している自治体職員やヘルスケアスタッフの意識改革やがん検診自体の方法などについても課題が見つかってきています.本稿では,がんサバイバーシップの入り口としての本邦におけるがん検診の現状と課題について述べたいと思います.
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