特集 NAFLD/NASH診療のイノベーション―ガイドラインからパイプラインへ
全身疾患とNAFLD/NASH
心血管・動脈硬化性疾患
-~肝が心血管を征服する?~
小関 正博
1
Masahiro KOSEKI
1
1大阪大学大学院医学系研究科循環器内科学講座循環器脂質・動脈硬化研究室
キーワード:
低HDL-C
,
高TG
,
small dense LDL
,
冠動脈硬化
,
心筋障害
Keyword:
低HDL-C
,
高TG
,
small dense LDL
,
冠動脈硬化
,
心筋障害
pp.1315-1317
発行日 2018年6月1日
Published Date 2018/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika121_1315
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Summary
▪NAFLD/NASH患者は,一般人口と比較して心血管イベントの発症が高率である.
▪NAFLD/NASHと冠動脈硬化症に共通する脂質異常症として,低HDL-C血症,高TG血症が知られているが,最近small dense LDLの増加も報告されている.
▪NAFLD/NASHと動脈硬化症の共通する新しい分子メカニズムとして,核内受容体LXRを介した系が報告されている.
▪冠動脈硬化症のみならず心筋機能不全との関連が報告されており,NAFLD/NASH患者における心不全の発症にも今後注意が必要で,診療科の枠を超えた連携が求められる.
© Nankodo Co., Ltd., 2018