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今月の特集1 発症を予測する臨床検査—先制医療で5疾病に立ち向かう!
心疾患の先制医療
Preemptive medicine for cardiovascular disease
大塚 文之
1
,
安田 聡
1
1国立循環器病研究センター心臓血管内科
キーワード:
虚血性心疾患
,
冠動脈硬化
,
先制医療
,
バイオマーカー
,
画像診断
Keyword:
虚血性心疾患
,
冠動脈硬化
,
先制医療
,
バイオマーカー
,
画像診断
pp.18-24
発行日 2019年1月15日
Published Date 2019/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542201847
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Point
●虚血性心疾患の多くは冠動脈硬化に起因し,動脈硬化性プラークの破綻によって血栓が形成され,急性冠症候群の発症に至る.
●急性冠症候群発症のハイリスク症例を同定するために,さまざまなバイオマーカーや画像診断技術が活用され,発症前の治療介入が試みられている.
●治療介入のなかでは,脂質低下薬として知られるスタチンによる心血管イベント抑制効果に関するエビデンスが豊富であり,ゲノム情報に基づくリスク層別化が治療の恩恵を受けやすい症例の抽出に役立つ可能性も示されている.
●個々のレベルでより正確にイベント発症リスクを予測し,適切なタイミングで効果的な治療介入を行うためには,さらなる研究成果の集積が必要である.
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