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今月の特集1 中性脂肪の何が問題なのか
中性脂肪代謝に関連した検査値の読み方
How to evaluate triglyceride-related assays
平野 勉
1
1海老名総合病院糖尿病センター
キーワード:
トリグリセライド
,
TG
,
コレステロール
,
レムナント
,
小型低比重リポ蛋白
,
small dense LDL
,
動脈硬化性心血管疾患
,
ASCVD
Keyword:
トリグリセライド
,
TG
,
コレステロール
,
レムナント
,
小型低比重リポ蛋白
,
small dense LDL
,
動脈硬化性心血管疾患
,
ASCVD
pp.530-536
発行日 2020年5月15日
Published Date 2020/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542202355
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Point
●トリグリセライド(TG)は,肝臓から作られるアポリポ蛋白B-100を有する超低比重リポ蛋白(VLDL)と,腸で食後に合成されるアポリポ蛋白B48を有するカイロミクロンとして血中を運搬される.VLDLとカイロミクロンはTGリッチリポ蛋白(TRL)と称される.
●多くのコホート研究において,随時のTGや食後のTGのほうが空腹時のTG値より冠動脈疾患(CHD)との関連が強いとの報告があり,非空腹時のTG値の設定が望まれる.
●高TG血症ではレムナントの増加,高比重リポ蛋白(HDL)コレステロールの低下,低比重リポ蛋白(LDL)の小型化が高頻度に認められる.高TG血症の動脈硬化症との関連はこれらのリポ蛋白異常を介する間接的な影響が大きい.
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