今月の主題 脂質代謝関連検査項目についての再検討
話題
Small dense LDL
原納 優
1,2
,
吉村 安崇
1
,
植田 福裕
1
Yutaka HARANO
1,2
,
Yasutaka YOSHIMURA
1
,
Fukuhiro UEDA
1
1甲子園大学院栄養学部研究科
2甲子園大学栄養学部
キーワード:
LDL-chol/LDL-アポB比
,
インスリン抵抗性
,
高アポβリポ蛋白血症
,
高TG
,
食後高脂血症
Keyword:
LDL-chol/LDL-アポB比
,
インスリン抵抗性
,
高アポβリポ蛋白血症
,
高TG
,
食後高脂血症
pp.1129-1133
発行日 2000年10月15日
Published Date 2000/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542904513
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1.はじめに
糖尿病1),肥満2),冠・脳血管障害3,4),本態性高血圧5)などいずれもインスリン抵抗性あるいは,耐糖能異常が知られている病態における脂質代謝異常の特徴は,アポB含有リポ蛋白粒子数の増加,HDL-コレステロール(chol)の低下とLDL中のchol/アポB比の低下である.LDL-chol/LDL-アポB比の低下は,small denseLDLの存在を強く示唆する.その機序として,高トリグリセライド(TG)血症が強調されているが,アポB合成の充進,microsome transferprotein活性,コレステロール逆転送蛋白,肝性リパーゼの関与が想定されている.
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