まい・てくにっく
左房縫縮のコツ
山口 裕己
1
,
柴田 利彦
2
1昭和医科大学心臓血管外科
2前大阪公立大学心臓血管外科
pp.664-665
発行日 2025年9月1日
Published Date 2025/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kyobu78_664
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左房の大きさは生命予後に大きく影響することが知られている.その理由は左房の拡大症例には僧帽弁膜症や心房細動など心疾患を有する症例が多いことや,年齢とともに左室の拡張能が低下し,左室拡張末期圧の上昇とともに左房圧が上昇し,左房が拡大するといったメカニズムも存在することが考えられる.近年注目されている心房性機能性僧帽弁閉鎖不全症に対する外科的治療を行う際にも長期に及ぶ心房細動に関連して高度な左房拡大を合併している症例が多く,巨大左房に対していつ,どのように介入するかを悩む症例もあるであろう.本稿ではわれわれが行っている左房縫縮の適応とその術式について述べる.
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