文献紹介
—Williiam C. Young編—Sex and Internal Secretion—Third Edition/Interstitial pregnanncy
pp.661
発行日 1962年9月10日
Published Date 1962/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409202667
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米国でも性行為をあからさまに話しあうのはタブーであつた。連邦学術会議では1922年にはじめて性問題研究委員会をつくつた。そして10年の成果が本書の第1版(1932)である。編者Allenで,第3版にも彼の生涯に8頁が捧げられている。第2版(1939)はAllen,Doisy,Dan—forth 3名編集。第二次大戦を間において今度全く新に第3版を編んだわけである。こうした経緯を見れば,本書の目的とする所は一応察せられるが,古い読者でないと本書を知らないとおもわれるから,簡単に紹介して書評に代えたい。第1章染色体を中心に下等動物から人類に及ぶ最近までの知見(Iowa大,遺伝学Gowen教授)で,KlinefelterにはXXY,XXXYがあるというような,1960年までの記載がある。第2章ホルモンと性分化(Johns Hopkins発生学Burns教授)。オタマジヤクシからヒトにいたるまで最近50年の文献を克明に解説。第3章下垂体の形態と機能(ニユージーランドのPurves)。おそらくRomeis以後もつとも整備されたものではあるまいか。
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