1枚のシェーマ
2弁輪狭小例におけるManougian手術
椎谷 紀彦
1
1浜松医科大学心臓血管外科
pp.1100
発行日 2021年12月1日
Published Date 2021/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kyobu74_1100
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症例は40歳台,女性.20歳台より高安動脈炎,大動脈弁(A弁)閉鎖不全症(ASR)であった.圧較差が104 mmHgとなり,僧帽弁(M弁)狭窄兼閉鎖不全(MSR),三尖弁逆流症(TR)[三尖弁輪径係数(TADi)31]を合併していた.A弁尖開放は比較的よく,小柄[体表面積(BSA)1.2]だが弁輪狭小化(14 mm)の関与が疑われた.挙児希望はなかった.両側頸動脈狭窄,左鎖骨下動脈閉塞はあるも,脳SPECTで血流低下は認めなかった.Manougian法による2弁置換と三尖弁輪縫縮術(TAP)を施行した.
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