特集 図説 形態用語の使い方・使われ方
第Ⅱ部 検査手技・所見等の用語
b.X線・内視鏡所見用語
管状狭小(tubular narrowing)
松川 正明
1
1昭和大学豊洲病院消化器科
pp.339
発行日 1996年2月26日
Published Date 1996/2/26
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403104011
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管状狭小は正常の部分に比べて病変部で腸管径の減少した領域が一様の太さに管状にみられる所見である.通常,狭小の所見がみられる範囲の腸管辺縁は比較的平滑なことが多い.
内視鏡所見では狭小の程度が軽度であれば,内視鏡が病変部を通過できる.しかし,狭小の程度が中等度以上になると,内視鏡が病変部を通過できないため,多くはX線所見として使うことが多い.管状狭小のX線所見は充満像で最も明瞭となる.二重造影像では周辺粘膜と病変部とバリウムの付着に差が生じ,狭小部では粘膜ひだが消失することが多い.
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