まい・てくにっく
食道癌における再建胃管作成のコツ
長久 吉雄
1
,
河本 和幸
1
,
中野 徹
2
1倉敷中央病院外科
2東北医科薬科大学消化器外科
pp.1070-1071
発行日 2020年12月1日
Published Date 2020/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kyobu73_1070
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腹部の郭清操作を終了した後,臍部を小切開し食道および胃を体外に導出する.胃の壁内血流を温存することが縫合不全を回避するためのもっとも重要な因子ととらえ1),亜全胃に準じた胃管となるよう切離線を決定し,おおむね5~6 cm前後の胃管経としている.小彎から切離していくが,ファーストカットはカーブドカッターを用いることで,臍部小開腹創からの処理であっても体外干渉なく小彎線に直角に切離することが可能となる.また胃管ステープル部分が胃管長の規定因子となるため,以後の切離は用手的に胃壁を長軸方向に牽引し,伸展させた状態でリニアステープラーを使用する(図1).
© Nankodo Co., Ltd., 2020