Japanese
English
臨床報告
食道癌術後の再建胃管癌の1例
A case of carcinoma of the gastric tube aftei resection for esophageal cancer
浅谷 倫代
1
,
吉留 伸郎
1
,
馬場 政道
1
,
吉中 平次
1
,
森永 敏行
1
,
福元 俊孝
1
,
島津 久明
1
,
有馬 新哉
2
,
北島 信一
2
,
佐藤 栄一
2
Michiyo ASATANI
1
1鹿児島大学医学部第1外科
2鹿児島大学医学部第2病理
pp.775-778
発行日 1990年6月20日
Published Date 1990/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900126
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はじめに
近年,食道と他臓器の重複癌についてはかなりの報告があるが,食道癌術後の再建胃管に発生した癌の報告は稀である.最近著者らは,食道癌切除の4年4ヵ月後に再建胃管内に発生した低分化腺癌の1例を経験したので,若干の文献的考察を含めて報告する.この胃癌は粘膜下腫瘍類似の発育形態を示し,また生検組織像がきわめて低分化であったために,術前には食道癌再発との鑑別が困難であった.
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