胸部外科医の散歩道
最近の肺癌診療で思うこと―30余年前と今
東山 聖彦
1
1市立東大阪医療センター
pp.1022
発行日 2020年11月1日
Published Date 2020/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kyobu73_1022
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- 文献概要
呼吸器外科医として肺癌診療に携わり,30余年が過ぎた.昨今のCTやPET画像機器の進歩が早期癌発見や病期診断能を向上させ,分離換気,内視鏡,自動縫合切離器などの新たな麻酔・手術器具の導入が手術手技そのものを大きく変えた.さらに,再発をきたしても分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬などの薬物療法や高精度放射線治療の開発により,肺癌診療は驚くほど改善した.一方,肺癌患者自身も大いに変化したと感じている.
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