誌説
脊椎外科医50余年,最近思うこと
伊藤 達雄
1,2
1東京女子医科大学整形外科名誉教授
2東京女子医科大学附属八千代医療センター名誉院長
pp.1152-1152
発行日 2019年10月1日
Published Date 2019/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei70_1152
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- 文献概要
私は医師になり50年を越えました.これまで「ヒト(患者・家族)と,ヒト(医療スタッフ)との結びつきの中に医療がある」,すなわち,疾患を有する病者を診るのであり,疾患のみを診るのではないことが基本であると信じ,脊椎外科医療を展開してきたつもりです.しかし,医療における学識・技術の進歩,情報の氾濫,権利を主張する個人,効率を要求する社会,ますます進化するITなど,大きく変容する社会情勢の中で医療の一部がゆがめられていると感じます.
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