特集 通号200号記念特集! 2026年の現在地と未来図 ~“進化”し“深化”するがん看護~
第4章:次世代につなぐ教育と専門性 ~看護の力を見えるかたちに~
がん看護における専門的資格の役割と展望
~がん対策基本法と高度実践看護CNSの歩みをふまえて~
林 ゑり子
1
Eriko HAYASHI
1
1横浜市立大学医学部看護学科/がん看護専門看護師
pp.169-172
発行日 2026年3月1日
Published Date 2026/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango31_169
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はじめに:このテーマの“現在地”とは
日本では2人に1人が生涯のうちにがんに罹患するとされており,1981(昭和56年)年以降,がんは国民の死亡原因第1位を占めている(それ以前は脳卒中などが上位であった)1).がんの診断・治療の進歩により患者の生存期間は延長しているが,その一方で療養の長期化や高齢化に伴い,身体的・心理的・社会的課題が複雑化している.こうした背景の下,看護師に求められる役割は「療養上の世話」を超えて,がんの診断や治療の意思決定支援,がん薬物療法中の支持療法,症状マネジメント,緩和ケア,研究・教育に広がってきた.その中核として誕生したのが,専門看護師(certified nurse specialist:CNS)と認定看護師(certified nurse:CN)である.
本稿では,筆者がCNSであるために,CNSの誕生からがん対策基本法による制度的後押し,ナースプラクティショナー(診療看護師;nurse practitioner:NP)など他職種との比較を通じて,がん看護におけるCNSの意義と将来展望を論じる.

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