特集 高齢者ケアの質をどうマネジメントするか
老人看護CNSの取り組みから
CNSとして働くということ―老人看護CNSの活動事例
吉岡 佐知子
1
1松枝市立病院
pp.723-726
発行日 2005年9月10日
Published Date 2005/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100294
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島根県松江市にある松江市立病院(以下,当院)は,今年2005(平成17)年8月1日より場所も新たに生まれ変わり,地域の急性期医療を担う中核病院としてさらに地域住民の期待に応えようとしている。高齢化率日本一を誇る県下の自治体立病院だけあって患者の高齢化は著しく,70歳以上の患者が常に5割以上を占める当院で,筆者は老人看護専門看護師(CNS)として勤務している。
筆者は2004(平成16)年11月に日本看護協会より老人看護CNSとして認定を受けた。2002(平成14)年3月に大学院を修了後,組織の後押しを受けながらCNSを意識した活動を行なってはきたが,高齢者を取り囲む厳しい医療現場を前に自身の微力さを痛感し,認定を受けた当初は,喜びよりも戸惑いとプレッシャーを強く感じていた。もうすぐ1年が経過しようとしているいま,これまでの活動を振り返りながら,急性期医療機関での高齢者ケアの質についてもう一度考えてみたい。
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