特集 通号200号記念特集! 2026年の現在地と未来図 ~“進化”し“深化”するがん看護~
第3章:患者中心のケアの実践 ~声にならない声を聴く~
患者と家族の“関係性の多様化”に応じたケア
~支援困難な家族関係への看護の実践と今後の役割~
岡山 幸子
1
,
大西 アイ子
2
Sachiko OKAYAMA
1
,
Aiko OHNISHI
2
1宝塚市立病院看護部
2宝塚市立病院看護部
pp.166-168
発行日 2026年3月1日
Published Date 2026/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango31_166
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はじめに:このテーマの“現在地”とは
がん看護において,患者と家族の関係性は患者の治療や療養生活に深く影響を及ぼしている.家族は「患者を支える存在」「第二の患者」といわれている1).しかし,近年では家族のかたちが多様化し,支援についても複雑さを増している.親子関係の断絶,内縁関係,同性パートナーなど,従来の概念ではとらえきれない関係性があり,対応に難渋するケースもある.筆者は,血縁や法的関係に限らず,患者が「家族」と認識する人を支援対象ととらえることが重要だと考えている.
本稿では,こうした“関係性の多様化”に直面する看護の実践を振り返り,支援困難なケースへの対応例(事例)を紹介するとともに,今後の家族支援の体系化に向けた看護の役割について考察する.

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