特集 看護の専門分化とクリニカル・ナース・スペシヤリスト(CNS)—その現状と展望 聖路加看護大学公開講座委員会編
第1章
クリニカル・ナース・スペシャリスト(CNS)の役割の歴史的概観
Ann B. Hamric
pp.353-368
発行日 1994年10月15日
Published Date 1994/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681900213
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はじめに
アメリ力合衆国における看護婦養成の概略史
クリニカル・ナース・スペシャリスト(CNS)の役割が発展してきた背景にあるいくつかの推進力
CNS養成プログラムの発展と初期の頃のCNS役割を主張する根拠
CNS役割を明らかにするいくつかの特徴
看護における一般的な専門分化とクリニカル・ナース・スペシャリストの役割の区別
はじめに
皆さん,おはようございます。本日,公開講座においてこのように皆さんとお話しできますことを大変名誉に,また嬉しく思っております。私はこの場をかりまして,クリニカル・ナース・スペシャリスト(CNS)の役割に関して,それがどのように発展してきたか,そういった話をさせていただきたいと思っております。また,この2日間,皆様方と活発な意見交換ができればと楽しみにしております。コメントおよび質問をどしどしお寄せください。
私は本日,アメリカにおいてCNSの役割がどのような経緯で発展してきたのかを中心に話していきます。また現在,どのような力がさらに進展を続けているCNSの役割に影響を与えているか,この話もしてまいります。もちろん,日米の文化的な違いがあることも認識していますので,私の話を聞いてくださるときに,アメリカの看護ではこういった力が影響をもたらしてきているが,これは日本にもこうした影響はあるのだろうか,もしくは,それとはまた異なった力が日本では作用しているのか,そういったことを日本の看護の実情に照らし合わせて聞いていただければと思っています。
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