特集 通号200号記念特集! 2026年の現在地と未来図 ~“進化”し“深化”するがん看護~
第3章:患者中心のケアの実践 ~声にならない声を聴く~
性・生殖機能に対する支援
~語られにくいニーズ~
渡邊 知映
1
Chie WATANABE
1
1昭和医科大学保健医療学部看護学科
pp.163-165
発行日 2026年3月1日
Published Date 2026/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango31_163
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はじめに:このテーマの“現在地”とは
がん患者の性・生殖の問題は,救命のみががん医療の成果として考えられていた時代には,患者にとっても医療者にとっても“贅沢な”または“関心度が低い”問題と考えられ,患者と医療者間で話し合われることは少なかった.がん治療に伴う生殖機能の低下は小児・若年がん患者にとって重要な晩期合併症であり,治療後のサバイバーシップにも影響を及ぼす可能性がある.がん患者のがん治療開始前の妊孕性温存療法については,国の助成制度が開始になったこともあり普及しつつある.その一方で,性機能や性生活に関する課題はいまだアンメットニーズとして支援につながらない現状がある.

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