特集 症状マネジメント ~症状のメカニズムを理解し,ケアに活かす!~
脱毛 ~治療期~
竹内 抄與子
1
Sayoko TAKEUCHI
1
1昭和医科大学臨床ゲノム研究所/がん看護専門看護師
pp.281-286
発行日 2025年5月1日
Published Date 2025/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango30_281
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
事例紹介
Gさん,50代,女性,乳がん,夫と中学生と高校生の2人の娘の四人暮らし,会社勤務(常勤/事務職),血縁者にがん罹患者なし.自己触診で右乳房にしこりがあることに気づき,近所の乳腺科専門クリニックを受診.早期乳がんと診断.治療のためがん専門病院に紹介され,精査の結果,右乳がん,ステージⅡB, N1, M0, ER(-), PgR(-), HER2(3+), Ki67(50)にて術前化学療法(EC療法→ドセタキセル+トラスツズマブ+ペルツズマブ)を行うことになった.化学療法の副作用として脱毛があることも医師から話があり,治療前看護面談時に本人からウイッグについて質問があった.また,クリニックの受診から治療方針が決まるまでGさんは一人で通院していた.

© Nankodo Co., Ltd., 2025