特集 高齢者機能評価(GA・CGA)を活かした高齢がん患者のケア
高齢者機能評価を知ろう!
海外における高齢者機能評価を用いたがん治療の最前線
土井 綾子
1
Ayako DOI
1
1斗南病院 腫瘍内科
pp.19-22
発行日 2025年1月1日
Published Date 2025/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango30_19
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はじめに
近年日本でも高齢者のがん治療には非高齢者と違って特別な配慮が必要であり,高齢者機能評価(geriatric assessment:GA)の重要性が認知されつつある.それは海外,とくに欧米での先進的な老年腫瘍学の考えや研究の土台があり,65歳以上の人口割合が全人口の21%を超えた超高齢社会である日本において,老年腫瘍学は普及や発展が必要な分野である.
欧米では手術や化学療法の治療前にGAを行い,治療に耐えられるかどうかを判断することが一般的であり,さまざまな学会からガイドラインや提言が発表されている.本稿では海外の最新の高齢がん患者の治療ガイドラインやGAを用いた代表的ながん関連研究を紹介する.
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