特集 患者の思いを引き出して支え,力を高める意思決定支援
精神疾患をもつ人ががんになった際の意思決定支援のポイント
梅澤 志乃
1
Shino UMEZAWA
1
1東邦大学医療センター大森病院看護管理室/精神看護専門看護師
pp.157-160
発行日 2025年3月1日
Published Date 2025/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango30_157
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はじめに
患者の自律した意思決定を尊重するためには,その判断能力が保たれていることが前提である.しかしながら,精神疾患をもつ人においては時に妄想,抑うつに伴う思考抑制,病識欠如などからこの能力が欠如していると推定される者も存在する.このことは,精神疾患をもつ人ががんになった際の意思決定支援を行ううえで押さえておかなければいけない重要な点である.本稿ではこの点について解説する.
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