特集 がん患者の療養の場の移行支援 ~アセスメント&社会資源の活用例~
実践編②私たちはこんなふうに療養の場の移行支援をしています
同行訪問で必要な支援を振り返った事例
丸尾 郁
1
Kaoru MARUO
1
1神戸大学医学部附属病院看護部/皮膚・排泄ケア認定看護師
pp.639-642
発行日 2024年11月1日
Published Date 2024/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango29_639
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はじめに
地域包括ケアシステム推進のための取り組みとして,平成28年度の診療報酬改定で「退院後訪問指導料」「訪問看護同行加算」が新設された.この新設が追い風となり,当院でも患者の安心・安全な在宅療養への移行に対する支援の方法の1つとして運用が開始された.その対象の中には専門性の高いものとして,緩和ケア,褥瘡ケア,ストーマケアが挙げられる.とくにストーマケアは,がん治療の限界を迎えても定期的な管理が必要であること,ケアとして看護師主体で管理を行うことから,筆者はケアの意義が高いと考える.
今回,同行訪問を行った事例を振り返り,患者を「生活者」として支援するという視点から具体的な支援のあり方を考えたい.
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