特集 教育の場をひろげて
研修旅行に同行して
藤城 喜美
1
1神奈川県立公衆衛生看護学院
pp.14-15
発行日 1966年11月10日
Published Date 1966/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662203777
- 有料閲覧
- 文献概要
例年より早くはじまった保健所実習の中間の帰校日,実習状況を報告している学生は,たった2週間という期間でしかないのに,随分成長したなという感じがしてくる。観察,着眼点,対人関係,保健指導の方法など,この様子をみながら,教育課程のなかでの実習の意義について改めて考えてみたりする。今年の教育課程が最終的にどのような結果が出るか楽しみなことである。
1年という限られた学習期間で,つぎつぎと展開される学習に,追われるような毎日を送っている学生,日程は一杯でとても旅行など考えられなかった創設当時,数年たって,2〜3日の旅行がやっととれるようになって,このところ数年,保健所実習の前頃東北地方に出かけていた。それが昨年になって,毎年同じところでもつまらないと,北陸が選ばれた。しかし,これらの旅行はいずれも,いわゆる修学旅行的なものだった。それでも意義はあるし,また効果はあったが,もっと学習との関連がもてるものにならないか,と検討されて,今年はじめて研修旅行という形のものになったのである。
Copyright © 1966, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.