特集 いま知っておきたい がんのリハビリテーション最新 Tips
Ⅲ.事例をとおして学ぶ多職種連携 Tips
事例②:終末期がん患者のケアとリハビリテーション ~最期まで自分らしく生きるためのリハビリテーション~
長谷川 友美
1
Tomomi HASEGAWA
1
1奈良県総合医療センター看護部,元福島厚生連白河厚生総合病院/緩和ケア認定看護師
pp.648-650
発行日 2023年9月1日
Published Date 2023/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango28_648
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事例紹介
患者情報
Bさん.20代,男性.横紋筋肉腫,がん性胸膜炎,腹膜播種.両親,兄弟の5人暮らし.
治療経過
診断後3年にわたり,学校生活と並行しながら,遠方の都道府県がん診療拠点病院で化学療法を継続してきた.腹膜播種による麻痺性イレウスや腹水貯留,食欲不振を繰り返し,そのつど,レジメンを変更して治療を行ってきた.5次治療を3コース実施し,腹部症状が軽減した段階で,可能な限り家族と過ごせる時間をつくるために,自宅近くの病院へ転院して治療を継続することになった.性格について,紹介状や看護サマリーでは「尋ねても自分の意見はあまり言わない」と記されていた.
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