特集 診察の終わりにこの質問!―ライフサイクルの視点から
【各論】
[人生の最期と死]自分の最期について考えることがありますか?
原 穂高
1
1愛媛医療生活協同組合 愛媛生協病院・家庭医療科
キーワード:
外来
,
End-of-life care
,
事前指示(advance directives)
,
死生学
Keyword:
外来
,
End-of-life care
,
事前指示(advance directives)
,
死生学
pp.45-47
発行日 2010年1月15日
Published Date 2010/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101834
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Case 1
患者:81歳,女性.①甲状腺機能亢進症,②高血圧症で定期通院中の元教師.今日もいつもの診察が終わるその時,「先生,私はもういい歳なんだから何か起こってもそっと自然に逝かせてくださいね」.
私「相変わらずですね,わかっていますよ.それがいいんですね」.彼女「延命治療とかはしないでくださいよ」.私「はい.それではお達者で」.
こんなことを話すようになったきっかけは,彼女の姉が末期肺がんで入院した頃からだったと思う.姉の病状を聞きながら,ふと,同じような立場になったらどうしてほしいか尋ねてみたことに遡る.
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