特集 がん薬物療法の看護技術
第Ⅱ章 スキンケア
手足症候群(爪障害)×アドヒアランス向上
畠山 明子
1
1淀川キリスト教病院看護部/がん看護専門看護師
pp.449-453
発行日 2023年6月15日
Published Date 2023/6/15
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango28_449
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はじめに
がん薬物療法の副作用として出現する手足症候群(hand-foot syndrome:HFS)は,手掌・足底に発赤,知覚異常,疼痛,紅斑,爪異常などを生じ,物をつかんだり,歩いたり患者の日常動作,作業に支障をきたす.重症化すれば治療薬を減量・休薬することになり,治療アドヒアランスに影響する.また,手先は人目につきやすく,「汚らしく思われる」と話す患者も多い.ここではHFSによる爪障害を中心に,重症化予防と爪ケアについて述べる.
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