増刊号 実践に活かすアドバンス・ケア・プランニング
第Ⅵ章 ACPに関する文献を概観する
国内外のがん領域のACPに関する文献検討 ~文献の内容を看護実践に活かそう!~
青栁 秀昭
1
,
近藤 まゆみ
1
,
千﨑 美登子
1
,
児玉 美由紀
1
,
鈴木 貴美
1
,
水野 佳都美
1
1北里大学病院看護部/がん看護専門看護師
pp.203-208
発行日 2023年2月15日
Published Date 2023/2/15
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango28_203
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はじめに
がん治療の成績向上により,進行がんにおいても生存期間が延びており,がん患者は治療と生活との間でバランスを取りながら過ごしている.地域包括ケアシステムの構築が目指されるなか,個人の意思が尊重され,最期までその人らしい生活が過ごせるよう支援していくことが医療者には求められている.わが国では,厚生労働省が「人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン」1)を改訂し,Advance Care Planning (ACP)を「人生会議」と称し推進している.多くの看護師がACPに関心を寄せ,看護チームや診療科チーム,病院全体,地域など,さまざまな場でACP支援の実践に向け動き出している.本稿では国内外のがん領域のACPに関する研究論文を概観し,日々の看護実践に活かせる内容を紹介する.
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