特集2 いま知っておきたい! がん薬物療法5 ~くすりを知ればケアもよくなる~
エムプリシティ®療法
-エロツズマブ療法
野村 久祥
1
,
高橋 真由美
2
Hisanaga NOMURA
1
,
Mayumi TAKAHASHI
2
1国立がん研究センター東病院データサイエンス部,薬剤部
2国立がん研究センター東病院/がん化学療法看護認定看護師
pp.44-47
発行日 2022年1月1日
Published Date 2022/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango27_44
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薬剤情報
・薬効分類:ヒト化ヒトSLAMF7モノクローナル抗体 ・溶解液:300 mg製剤は13 mL,400 mg製剤は17 mgの注射用水で溶解し,生理食塩水または,5%ブドウ糖液で全量が以下の量になるよう希釈する. ・適応:再発または難治性の多発性骨髄腫 ・用法・用量: 〈レナリドミドおよびデキサメタゾン併用〉 成人にはエロツズマブ(遺伝子組換え)として1回10 mg/kgを点滴静注する.28日間を1コースとし,最初の2サイクルは1週間間隔で4回(1,8,15,22日目),3コース以降は2週間間隔で2回(1,15日目)点滴静注する. 〈ポマリドミドおよびデキサメタゾン併用〉 成人にはエロツズマブ(遺伝子組換え)として,28日間を1コースとし,最初の2コースは1回10 mg/kgを1週間間隔で4回(1,8,15,22日目),3コース以降は1回20 mg/kgを4週間間隔(1日目)で点滴静注する. ・血管外漏出分類:非炎症性抗がん薬 体 重 希釈液量 50 kg未満 150 mL 50~90 kg 250 mL 90 kg超 350 mL
主な副作用
悪心・嘔吐:軽度催吐リスク,脱毛なし
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