特集1 いま知っておきたい! がん治療薬12 ~くすりを知ればケアがよくなる~
ロンサーフ®療法 トリフルリジン・チピラシル療法
野村 久祥
1
,
中野 貴美子
2
Hisanaga NOMURA
1
,
Kimiko NAKANO
2
1国立研究開発法人日本医療研究開発機構
2徳島大学病院看護部
pp.8-10
発行日 2020年1月1日
Published Date 2020/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango25_8
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
薬剤情報
薬効分類:代謝拮抗薬 溶解液:内服薬 適応:治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸がん 用法・用量:初回投与量(1回量)を体表面積に合わせて,1日2回,5日間連続投与したのち2日間休薬.これを2週間繰り返したのち14日間休薬. 錠剤の種類と組み合わせ:15 mg錠と20 mg錠あり
主な副作用
悪心・嘔吐:中程度リスク,脱毛なし
治療法の選択の根拠
『大腸癌治療ガイドライン 医師用 2019年版』1)において,切除不能進行再発大腸がんに対する化学療法に対しては,腫瘍増大を遅延させて延命と症状コントロールを行うことを目的として実施されている.ガイドラインでは,強力な治療が適応となる患者と強力な治療が適応にならない患者に分けて治療方針を選択することが望ましいとされている.
© Nankodo Co., Ltd., 2020