連載 がん薬物療法看護のWhat’s Trending! Past ☞ Current ☞ Future 【10】
The ONS 46th Annual Congressのレポート ~がん薬物療法のトピック~
菅野 かおり
1
1公益社団法人日本看護協会神戸研修センター
pp.739-743
発行日 2021年11月1日
Published Date 2021/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango26_739
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はじめに
2020年に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックを受け,日本国内の多くの学術集会が今までの対面式(集合)での開催を断念し,Webによる遠隔開催を実施している.情報提供の方法は学会によって異なっているが,ライブで参加できるものやオンデマンドで視聴するものなどがある.こういった学術集会の遠隔開催は,感染症予防対策のみならず,忙しいスケジュールの中でも自宅や職場から可能な時間に参加できるといった利点がある.この状況は海外でも同じで,今回レポートする第46回米国腫瘍看護学会学術集会(The ONS 46th Annual Congress)はvirtual conference(図1)として開催された.米国内外の看護師約5,000名が参加し,Webを通じて講演を聴いたり,チャットでキーパーソンとコミュニケーションを取るなど新たな経験をした.オンコロジー領域でのCOVID-19パンデミックの影響は大きく,新たなシステム開発や実践報告,ワクチン接種についてなどの話題が多かった.今回はThe ONS 46th Annual Congressの中で,がん薬物療法に関連したセッションの報告をする.
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