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はじめに
2019年4月10~14日までの5日間,カリフォルニア州アナハイムで開催されたONS 44th Annual Congressに参加した.全米および日本を含む海外から約4,000人の看護師が参加し,どのセッションも多くの参加者で賑わっていた.とくに,今回初めてCongressに参加する上級看護師(Advanced practice nurse:APN)が非常に多く,演者に積極的に質問したり,ほかの参加者とコミュニケーションをとり,活発にディスカッションをしていたのが印象的であった.
筆者は今回で9回目の参加であったが,15年前に初めてONS Annual Congressに参加したのがアナハイムであり,思い出深い場所でもあった.アナハイムは,カリフォルニア州の南部に位置し,ロサンゼルスからバスで1時間程度の都市である.ディズニーランドや大谷翔平が所属するMLB(メジャーリーグベースボール)のロサンゼルス・エンジェルススタジアムなどがある観光地で,安全できれいな街並みは15年前と変わっていないと感じられた.ONS 44th Annual Congressは,アメリカ西海岸最大といわれるアナハイムコンベンションセンター(図1)で開催された.オープニングセレモニーを行ったアリーナ会場(図2)や500名収容できるLearning Hallが多数あり,学会会期中の会場移動には時間がかかり,体力も学会参加の重要な要素であることが実感できた.
Congressは,臨床実践やリーダーシップ,マネジメント,教育,研究など多数のセッションで構成されていたが,本稿では筆者が参加したがん薬物療法に関するセッションを中心に,最新の情報や米国での看護師教育内容などを報告する.
© Nankodo Co., Ltd., 2019