特集 放射線療法 ~知ればケアが楽しくなる~
さまざまな放射線療法の特徴を知る
後藤 志保
1
Shiho GOTO
1
1がん研究会有明病院看護部/がん看護専門看護師
pp.483-486
発行日 2021年7月1日
Published Date 2021/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango26_483
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はじめに
放射線療法の種類は,人体の外から装置を用いて放射線を腫瘍に照射する外部照射,腫瘍内や体腔内に線源を配置して放射線照射を行う密封小線源治療,放射性医薬品を経口的,経静脈的に投与して治療を行う非密封小線源治療の3つがある.ひとくちに放射線療法といっても,疾患の特徴や治療の目的により照射方法が異なり,治療に関連した観察のポイントや日常生活における注意点も異なる.また施設により治療装置の設置数や専門とする医師や診療放射線技師の人数も異なり,可能となる放射線療法も異なる.看護師が放射線療法の種類や照射方法の特徴を理解することは,治療における安全で安心な看護を提供するだけでなく,治療を受ける患者が治療方法を選択する際の意思決定支援や治療完遂に向けたセルフケア支援に重要な意味をもつ.
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