連載 もっと知りたい! 放射線療法 【3・最終回】
看護師が放射線療法を知るための院内教育の取り組み
後藤 志保
1
Shiho GOTO
1
1がん研有明病院看護部/がん看護専門看護師
pp.79-84
発行日 2022年1月1日
Published Date 2022/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango27_79
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はじめに
放射線療法は,がん治療の柱として,手術療法,薬物療法とならび位置づけられており,がんの根治を目指した高精度な治療や症状を緩和するための治療として,さまざまな病期の患者を対象に日々治療が行われている.一方で,看護基礎教育での放射線療法看護に触れられる時間の少なさや卒後教育のための系統的な臨床教育の必要性が指摘されており1),臨床においても施設によりさまざまな取り組みが行われている.放射線療法看護において教育的にかかわる機会も多いであろう,がん放射線療法認定看護師は2020年には全国で356名2),放射線療法看護の質を底上げしていくためには,さらに多くの「放射線療法看護に関して知識や技術,よりよい看護を提供するための態度」を身に着けた看護師の育成が重要であると考える.本稿では,がん専門病院である当院での院内教育の取り組みを紹介する.
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