特集 通号200号記念特集! 2026年の現在地と未来図 ~“進化”し“深化”するがん看護~
第2章:治療と看護の最前線 ~技術革新とケアの変化~
放射線療法
~晩期有害事象への継続支援の視点から~
後藤 志保
1
Shiho GOTO
1
1がん研究会有明病院/がん看護専門看護師
pp.147-149
発行日 2026年3月1日
Published Date 2026/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango31_147
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はじめに:このテーマの“現在地”とは
放射線療法では,がん組織だけでなく,周囲の正常組織にも放射線が影響を与え,治療中に現れる「急性有害事象」だけでなく,治療後2,3ヵ月から数年,時には10年以上経ってから「晩期有害事象」が発生することがある.
晩期有害事象は,発生頻度は低いものの,症状が多様であり,臓器の機能障害による慢性的な症状,リンパ浮腫,2次がんなど,がん患者の生活の質(quality of life:QOL)を大きく損なう可能性がある.また,治療後に出現するため,医療者や患者自身も放射線療法が原因となっていることに気づけないこともある.従来の放射線療法に対する看護は,急性期の有害事象と治療完遂に向けた支援に重点を置かれてきたが,長期生存が望めるようになったがん患者にとって,晩期有害事象への継続的な支援の必要性が高まっている.

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