特集2 乳がんケア トピック3
乳がん患者の治療と妊孕性 ~「生きる」と「産み育てる」の意思決定支援のために~
中村 希
1
,
金井 久子
2
Nozomi NAKAMURA
1
,
Hisako KANAI
2
1聖路加国際病院看護部/不妊症看護認定看護師
2聖路加国際病院看護部/乳がん看護認定看護師
pp.363-366
発行日 2019年5月1日
Published Date 2019/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango24_363
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乳がんは日本人女性の悪性腫瘍のなかで罹患率がもっとも高く,30代より罹患率が上昇し始めるため,乳がんの治療時期と女性のライフイベントである,結婚・妊娠・出産の時期が重なってしまう.患者は今を生きる命と妊孕性(妊娠する能力)の低下や消失という2つの問題に同時に直面することになるため,看護師のサポートは重要な役目である.ライフイベントの時期の違う事例を紹介する.
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