連載 Margaret Newmanの健康の理論に導かれたとき,あなたのがん看護実践はさらに開かれる ~がん患者・家族とのケアリングパートナーシップを体験しよう~ 第4回
Newman理論に導かれ,患者・家族との対話を核にしたケアリングパートナーシップのケアを日常の看護実践に織りこむ過程 ~1つの実践事例紹介~
浅野 倫子
1
,
三次 真理
2
Rinko ASANO
1
,
Mari MITSUGI
2
1鹿児島純心女子大学看護栄養学部
2武蔵野大学看護学部
pp.303-307
発行日 2019年3月1日
Published Date 2019/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango24_303
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これまでの連載では,Newman理論に導かれた患者・家族との対話を核にしたケアリングパートナーシップの概要とその意味について,事例を紹介しながら解説してきた.このケアに関心をもった看護師が次に抱く問いは,“ケアリングパートナーシップのケアは,日々の看護実践の中でどのように具現化できるのだろうか”ということではないだろうか.この対話をふまえたケアリングパートナーシップのケアは,一見,日常のケアとは切り離されたところにあるように思われがちだが,実際には,日常のケアに織り込まれてこそ意味を成す.
本稿では,ニューマン理論に導かれたケアを含む看護実践全体の考え方について解説した後,対話をふまえたケアリングパートナーシップを日常の看護実践に織りこむ過程として,筆者らの一人による実践事例を紹介する.
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